IE9ピン留め

Producer's Eye

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-Mission:Impossible Ghost Protocol-
封切られてすぐにミタのだが、書き忘れていたので、メモ程度に書いておこう。

このシリーズは、全作見ているが、今回の見所は、ドバイのシーンだけ。あとは、アクションをCGでもっともらしく見せたシーンだらけ。

なぜ、もっと物語展開で見せようとしないのか疑問である。
カネは、かかっている。まあ、アメリカの庶民が喜びそうな映画ではある。
でもちっとも、心に残らない。その場限りの、リポビタンDのCMみたいな映画である。
感動がない、余韻がない、人の人生に影響を及ぼさない、カタルシスほどもない映画。
まだトップガンの方がよかった。

でも、なぜか寅さんの映画のように、新しく出てくると見てしまうのである。
まあ、B級映画で、テレビ放送を待ったほうが良い映画だろう。
007シリーズのほうが、ずっといいね。

# by rmatsuno | 2012-01-23 18:37 | 批評

矢口監督の映画は、これまで全部見てきているが、今回はまあ普通。
わざわざ金払って映画館まで見に行く必要はない。
なぜか。
感動がないからです。物語自体が弱いし、荒唐無稽だし、ありえない物語に登場人物みなが付き合って演技しているというのがミエミエで、途中で飽きてくる。

もちろん、笑えるところはあるし、じいさんの演技はいい味でてますが、物語展開があほらしい。
テレビで再放送されるのを待っていいような映画でした。
# by rmatsuno | 2012-01-21 12:02 | 批評
TBSドラマ「運命の人」は、山崎豊子の原作だが、その元になった事件は沖縄密約事件、別の名を、外務省機密(公電)漏えい事件という。

事件そのものは、簡単に言うと、①毎日新聞政治部の西山太吉記者が、基地返還後の土地の原状回復費用(軍用地復元補償費)を米軍が支払うべきところを日本政府が肩代わりして払うという密約があったことをスクープした。
しかし、その後、②西山記者のスクープは、外務省女性事務官とねんごろになって、外務省機密文書を手に入れて書いた事実が発覚する。

というものだ。

そして、本来なら、国民に公開せずに米国と密約を結び、国民の税金で米軍の原状回復費用を肩代わりしていた事実は、大いに批判されてしかるべきだった。
しかし、世論は、西山記者の取材倫理を批判する方向に動き、やがて、密約そのものはうやむやになっていく。

日本政府は、密約はなかったと主張しつづける。
そして、西山記者は、国家公務員法違反のそそのかし容疑で逮捕される。
機密をもらした女性事務官も逮捕されてしまう。

沖縄の本土復帰の裏側にあるどろどろした駆け引き。
結局、米軍基地の多くがそのまま沖縄に残り、そこからベトナムに爆撃機が出撃していった。
そして、今も、沖縄は基地問題を抱えたままである。

さらに、西山記者がすっぱぬいた密約は、その後、アメリカ公文書の公開で明らかになり、外務省の吉野文六局長も事実を認めている。その後、実は、西山記者がスクープした金額だけでなく、もっと巨額の費用が日本政府によって肩代わりされていたことものちに判明する。

本来なら米軍が払うべき費用を、日本国民の税金によって支払うことで、米国からの沖縄返還を実現した形となったわけだ。

本来なら、そうした巨額にのぼる税金の支出については、国会で議論し国民に知らせる必要があるだろう。しかし、当時の政治情勢から国会が紛糾することは間違いなく、沖縄返還を優先させた形となった。もちろん、佐藤栄作の政治家としての実績作りと名誉のためということもあろう。「核抜き本土並み」は、本当に実現されたのか、本当のところは誰もわからないとも言われている。

佐藤栄作は、最終的には、非核三原則の提唱で、ノーベル平和賞を受賞するが、これは後に核持ち込みに関する密約も発覚して、大きく批判されることになる。

西山記者がスクープした問題は、その後の「おもいやり予算」にもつながる重大な問題で、まさに闇の中で知らないうちに決められていた密約であることは間違いない。しかし、事件は、西山記者の取材方法が、極めて問題で、弱い女性事務官を利用してまで、スクープを取った卑しい記者根性だと批判されることになる。

最高裁判決にも、その批判的な態度が行間から読み取れる。

さてテレビドラマの「運命の人」であるが、けっこう内容が難しいので、一般の視聴者にわかるだろうかと疑問が生じた。

個人的には、おもしろい!西山記者の雰囲気がよく出ている。
そして、新聞記者の雰囲気、新聞社の雰囲気が、よく出ている。
読売新聞の現実路線の雰囲気もよく出ている。

それから、ドラマでは、西山記者がそそのかしたというよりも、女性事務官のほうが自主的に機密文書を渡しているような設定になっている。これは、最高裁判決とは違うところだ。

いずれにしろ、フィクションであるが、登場してくるのは、まだ生きている人が多い。
一体、どういう心境で、このドラマを見ているのか、気になるところだ。


(西山さんと吉野さんには、ゼミ生がインタビューして学内雑誌に記事を掲載している。詳細は、また別の機会に書きたい。)

# by rmatsuno | 2012-01-15 23:23 | 批評
兵庫県知事が、平清盛の映像が汚いと批判したらしい。

私は画面が汚いというよりも、伊東四朗の配役に感嘆し、松田聖子にわろたのであった。
白河院の顔のアップはなかなかの演出。
ライティングとメイクがうまい。源頼朝に「日本国第一の大天狗」と評された人物を、こういう雰囲気で描き出すとは、なかなかの演出とカメラワークだと思いました。

このドラマは、デジタルシネマとVFXの局地で、たぶん現代ドラマ制作の技術の最先端でしょうね。
過去の大河ドラマがちゃちに見えるぐらい映像表現はすごみがある。

平忠盛と白拍子の舞子はよかった。
吹石一恵も、よい味出してました。
逆光のライトで顔を映えさせるというのは、ホリが深い人だけに使えるカットですなあ。

映像が暗いとか、汚いとかよりも、物語性のほうが重要でしょう。
物語性が強ければ、その場に足を運んでみたいという気持ちにもなる。
映像を綺麗に表現しても、メディア誘発型の観光にむすびつくかどうかは疑問。
映画やドラマがヒットして、そのロケ現場を訪ねてみたいと思うのは、まさに物語を旅したいと思うから。

兵庫県知事の視点は間違っている。
兵庫県を歩いてみたいと思わせるような物語展開にしてほしいというのが正しい。
映像が暗かろうが、ロケ地が雨だろうが、視聴者は、感動と共に旅をするのである。

このドラマの映像が汚いというよりも、暗いというのはそうかもしれないが、それは、VTRでありながら、映画としての「質感」をだそうとしているわけだから、そうなる。

私が唯一気にらないのは、オープニングのCGと音楽。
意味不明。
もっと、わかりやすく記憶に残る旋律にして欲しかった。

http://youtu.be/cX_5zUmK2os
「篤姫」の旋律は今でも心に残る。

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ところで、

私は、このあたりの時代や歴史にはあまり興味がないのであるが、なぜか昔から「平家物語」だけは好きだ。
平家は貴族社会を壊して頂点に立ち、そして、滅びていくというのが、ダイナミックで好きなのかもしれない。
琵琶の音も好きだし、常盤御前の運命も物語性があるからかもしれない。

祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり
沙羅双樹の花の色 盛者必衰の理をあらはす
おごれる人も久しからず ただ春の夜の夢のごとし
たけき者もつひには滅びぬ ひとへに風の前の塵に同じ

古文の授業で最もすきだったのは、やはり平家物語だった。
源氏物語は、今でもよく理解できないのだが・・・。
# by rmatsuno | 2012-01-10 14:26 | 批評
スティーブジョブズの有名なスピーチ。2005年にスタンフォード大学で行われた彼のスピーチは、いまや伝説のスピーチとなっている。

彼の死後、3つのドキュメンタリーがつくられている。もっと作られているはずだが、私が見たのは今のところ3つだ。1つ目はNHKスペシャル、2つ目はBSドキュメンタリー、そして3つ目はBSのWAVE。3つともNHK。

この3つに共通していたのは、彼のなし得た業績は彼の生い立ちと深く関係があったということ。そして、死を絶えず意識することで、いつも大事なことは何かを考え続けていたということを明確に指摘していることだ。

彼は技術者ではない。アイデアマンだったということ。そして、技術はすぐに古くなるが、感動は不滅であるということ。

新しい技術を使って、どうやって人を感動させるのかということが大事だとも言っている。

若いころのかれは、ある意味、自分は世界を変えられる特別な存在だと思っていたそうだ。結果的に、自分が創業した会社をクビなるわけだが、彼の哲学はやがて実を結び、自分が創業した会社にもどることになる。

PCだけでなく、音楽、そして電話へとアイデアを広げ、最後はipad。
その発想の中心にあるのは、技術ではなく、人間であった。

世界を変えることは、そう簡単には行かないかもしれないが、彼の哲学から学ぶことは多い。

3本のドキュメンタリーを見て、次のPCはアップルにすることにした。



# by rmatsuno | 2012-01-08 19:43 | 批評
学校帰りは、冷える!!
そして、今年も、キターーーーーーー!
熱いぜ!おしるこ!


ついでに、
熱いぜ!コーン!


本当に熱いぜ!やけどしそうになったぜ!
(高幡不動の駅で、ハイテンションになるの巻)
# by rmatsuno | 2012-01-06 23:05 | 批評
千葉県市川市にある葛飾八幡宮。
ここに国の天然記念物「千本公孫樹」(通称、千本イチョウ)がございます。
人ごみが嫌いな私は、都心の神社を避け、なぜか毎年、この神社に初詣に行き、この千本イチョウに参拝することにしております。
なにせ、樹齢1200年以上ですから。日本国内のイチョウでも、有数の歴史を誇るわけです。このイチョウが日本の激動の歴史の中を枯れずに焼けずに生き抜いてきたわけですから、やはりイチョウの木ながら畏敬の念をいだいてしまうのでございます。



資料には、「寛平年間(889年-898年)に宇多天皇の勅命により石清水八幡宮を勧請して建立。 下総の国を守護する総鎮守として、平将門、源頼朝、太田道灌、徳川家康など関東武士の信仰を集めた」とあります。

ということですが、ちなみに今年のおみくじは「大吉」でした。
しかし、内容はかなり慎重にしろというものでした。

# by rmatsuno | 2012-01-04 19:55 | 批評

正月に懐かしいというか2008年に公開された「ICHI」が放送された。
監督の曽利くんはTBS時代の知り合い。というか、私はすこしだけ借りがあるんだけど・・・。
彼は、「ピンポン」で一躍監督デビューしたが、もともとは、TBSのディレクターではなくて、技術採用だった。
しかし、映画「タイタニック」のCG制作に関わって以来、苦労して自分の夢を実現した。
そして、この「ICHI」は、彼の監督としての立場を不動のものにした作品となった。

興味深いのは、ドラマ「仁」は2009年の作品なのだが、この「ICHI」は2008年。
大沢たかおと綾瀬はるかのコンビは、すでにこの「ICHI」の時に誕生していたことになる。

今度、その背景について、聞いておくことにしたい。

曽利くんは「あしたのジョー」も監督していて、今後が大変たのしみである。
彼は人間的にも素晴らしい人物で、心から応援したい。

ついでに言っておくが、「座頭市」は、中南米でとても人気の映画である。
私はキューバで取材中に、最も人気の日本映画は「ichi」であることを多くの人から聞かされた。
勝新太郎の座頭市シリーズを見ると、その内容が強気をくじき弱きを助けるという姿勢に貫かれていることがわかる。

キューバで取材していて、名刺を出すと、私の名前が「Ryoichi」なので、皆は最後の「ichi」に感激するのである。
だから、私は皆から「ichi」と呼ばれ、あまりに言われるものだから、最後は私もそれを気にいってしまうのだった。その「ichi」が「市」であったというのはキューバに行くまで知らなかった。キューバ以外の中南米でも、けっこう「ichi」は受けた。

話はそれるが、私は勝新太郎の「兵隊やくざ」シリーズも大好きだ。
ぜひ、見てほしい。とんでもない上官に頭突きを食らわすシーンが特に。
しかし、上官に逆らえば、どうなるか。結末は映画を見てのお楽しみ。

勝新太郎は、麻薬をパンツに隠して逮捕されたとんでもないオヤジだととか、女たらしで中村玉緒がかわいそうという声もあるが、役者としては、アジアや中南米に絶大な影響を与えた人物である。

ついでに触れておくが、
彼の最初の本格的なヒット作とも言える1960年の『不知火検校』は、あまりにも悪役にはまっていて、印象が強すぎる。本当のワルとは、こういうものかと思わせる。最後は、やはり報いを受けるのだが、その演技力はすばらしいものがある。この映画は、なかなか見ることができないが、たまにNHKやBSでやっているので、ぜひ見てほしい。ただ若干R指定なのでご注意。

# by rmatsuno | 2012-01-03 20:43 | 批評
あけましておめでとうございます。

2011年は大災害の年でした。
まだまだ復興までは遠いですが、私たちには何ができるのか、いろんな知恵を絞って、頑張りましょう。

年末にたどった軌跡。1995年にあった阪神淡路大震災。取材で何度も使った駅。


現在では、すっかり復興し、新しい町に。


新大阪側のトンネルから出てくる新幹線のぞみ。私は鉄道マニアではないのですが・・・。


福岡空港国際線。まあ、成田空港の南ウィング1つ分ぐらいかな。でも、なかなかいい感じのロビー。


雲仙普賢岳。1991年6月3日に大火砕流が発生。報道カメラマンなど43名が犠牲に。私のテレビ朝日の知人も亡くなりました。司法記者会でいっしょで、なかなか良い奴だった。思い出すと、残念でなりません。


近くまで登ってみると、ここに溶岩ドームができて火砕流が発生したのかという実感がわきます。怖いです。


現在、土石流が海に流れ出したところを埋め立て、「雲仙岳災害記念館」が立てられている。


日本テレビのカメラ。中にあったテープを復元したものが見られる。


2012年には、天災と人災について、勉強してみたいと思います。
# by rmatsuno | 2012-01-01 18:34 | 批評
硬派のドキュメンタリー好きと思われているかもしれないが、私は意外と青春ものの映画が好きである。

この「うた魂」もC級映画だが、好きだ。


そう「ウォーターボーイズ」「スイングガールズ」みたいな映画も好きだ。
決まり切ったシナリオで、最後のシーンが読めるのだが、それでも好きだ。
根が、アホなのかもしれない。

「うた魂」も、そもそもありえない物語である。
ゴリが演じるつっぱりの連中が、合唱やるなんて、ありえない。

しかし、寺山修司が言っているように、「虚構の中に現実を見る」のである。
つまり、虚構であり得ない映画の世界に、真実、そして大事なものは何かを見るのである。
だから、この「うた魂」というありえない虚構の世界の中に、人間とは何かという真実を見るのである。

歌はオーディエンスの魂に響かなければ意味がないという言葉は、アーティストを志す君なら、きっとわかるだろう。

そして、私の映画好きの原点とも言える映画の1つが、イタリア映画でクラウディア・カルディナーレが主演した「鞄を持った女」だ。



イタリアの乾いた風景と乾いた音楽。
まだ中学生だった私は、すっかりいかれてしまったのである。
それから、何度、この映画を見たことだろう。
イタリア映画のイベントがあると、今でも足を運ぶのである。

大学受験の時、東京外語大イタリア語学科を目指したのも、この映画のせいである。

映像は、人の人生に、大きな影響を与えるということも事実である。
虚構であるが、そこには、人間に対する深い洞察を見てとれるのである。
だから、メディアの世界には、深い憧れと、永遠の可能性を感じるのである。
# by rmatsuno | 2011-12-27 04:30 | 批評
『聯合艦隊司令長官 山本五十六 ―太平洋戦争70年目の真実―』



うーん、B級映画でしたね。
主題歌に至っては、軽すぎる!

戦争に反対していた山本五十六が、結果的に真珠湾攻撃をして米国に戦争の大義名分を与え、最後は日本国土が焦土と化して行く。そのプロセスをある若い新聞記者の回想をもとにした物語展開になっている。

物語は、基本的にスジしか追わないので、これまで言われていたような内容で目新しさはない。
しかし、いくつか興味深い点がある。

それは、東京日報という新聞(たぶん東京日日新聞)が、世論を煽り、世論に押される形で社説を書き、そして開戦を避けられない状況に追い込んでしまうプロセスがわかる。そして、戦争拡大が新聞の部数拡大と連動していたくだりもあった。

新聞メディアと新聞記者という職業と海軍部内の両方が描かれていて、メディア論的には面白い展開であった。

あと、これまで見てきたミニチュア版の特撮よりも、CGの方が、はるかに実写に近いような感じがした。

また、主役は山本五十六を演じた役所広司なのか、新聞記者役を演じた玉木宏なのかはわからない。痛烈に戦争を始めた政府と軍幹部の責任を指摘し追及した内容になっている。山本五十六は、ある意味、その無能な政府と軍幹部とは対極にある「国際感覚を持った賢い司令官」役として描かれている。

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しかし、注意しなければならないのは、真珠湾攻撃を行った山本五十六を無謀だったと批判する指摘があることだ。

そもそも、日本の海軍は専守防衛を基本としていて、真珠湾まで攻撃にいかなくても、サイパンあたりまで米軍が攻めてきたら反撃すればよいというものだった。だから、真珠湾攻撃をやった山本五十六を、「海軍の石原莞爾」と指摘する声もある。

真珠湾攻撃の後に、強引にミッドウェー海戦を推し進めたのも山本。映画では、「講話のため」として描かれているが、海軍の根拠なき思い込みがあったという声もある。

そして、これまで不思議に思っていたのが、なぜ機動部隊とともに旗艦・大和が移動せずに、米軍から攻撃を受ける可能性がない海域付近まで司令官が航海するのかだ。

映画の中でもでてくるが、「手当」と「勲章」のためだったという説もある。石油がない状態でも、国民のためというよりも海軍のための出撃だったのであれば、なんとも言い難い。

この映画は、真珠湾もミッドウェーも「い号作戦」も、すべて「講話」のためと描かれているが、実際は米国はますます反撃の機会にしてしまった。

ただ、戦争が始まったものの、誰も戦争を終える方法を知らなかったこと。山本は作戦の成功不成功は別にして、「早期講話」をいつも念頭にいれて行動していたことは事実だろう。
# by rmatsuno | 2011-12-25 15:45 | 批評
出張したのはいいが、那覇マラソンで町はごったがえし、道路は渋滞、モノレールは混雑。東京と同じじゃないですか~!


夏でした!半袖でもOK!


でも、プールで泳ぐとなると、やはり寒そうでした。


ムーチー(餅)を包んだり、かりゆしを編む繊維となる月桃(?)。花は咲いてませんでした。
# by rmatsuno | 2011-12-06 00:08 |


大リーグものの映画は、もうなんど見たことだろう。
私的に名作と言えば、『ナチュラル』(主演:ロバート・レッドフォード)と『フィールド・オブ・ドリームス』(主演:ケビン・コスナーだろう)。

でも、この『マネーボール』は、それを超えていない。B級とA級の間ぐらいの映画。

ただ、時代を反映している。
セイバーメトリクスという手法を使い、徹底的に統計的処理によって安くチームを作る。
バントや犠打、盗塁は必要ない。出塁率だけを優先する。

そして、成果を出せないジェネラルマネジャーが、ネット上でがんがん批判される点は、やはりデジタル時代ならではだろう。

物語は、うだつのあがらないアスレチックスが20連勝し、ヤンキースと優勝を争う。

ボストンレッドソックスは、私がいた1996年から97年は、ひどかった。
しかし、その後、ボストンレッドソックスは、5年契約1250万ドルでこのセイバーメトリクスを操るGM(ビリー・ビーン)を獲得しようとしていたことには驚いた。

「二度と金によって人生を左右されまいと心に決めたから」。結末は、感動する。ビリーは、NYメッツの高額な契約金でプロへの道を選んでしまい、スタンフォード大学に奨学金付きでいかなかったことを、今でも後悔しつづけているらしい。

しかし、高額のオファーを蹴って、もう一度アスレチックスの優勝に夢をかける。そう、金ではなくて夢だ!というあたりが、アメリカらしい。この映画を見た人は、アスレチックスがどこの地の球団かわからないけれども、アスレチックスを応援したくなるだろう。

ただ、私はボストンレッドソックスを応援することにかわりはないのだが・・・。
# by rmatsuno | 2011-11-27 23:58 | 批評
『コンテイジョン』は、ラストが始まりである。



米国留学中はメディアカルスクールにいて、パブリックヘルスの講義も聞いていた。
森林の伐採と開発、エマージェンシーウイルス、コウモリという媒介、バナナ、ブタ、料理、人間への感染。

本来、人間が立ち入らなかったジャングルを開発したことによって、現代人は絶えず感染爆発の危険にさらされることになった。

米国のCDCからも担当者が来て大学で講演していたが、まさにこの映画の話だった。

ただ、エピデミック系の映画は、『アウトブレイク』の方が、面白かった。今回のものは、物語性においては、B級ですな。

この映画では、ちゃんとしたジャーナリスト教育を受けていないフリーライター(ブロガー)が、嘘の情報を流して金儲けをたくらみ、最後は逮捕されることになる。新聞社の衰退もあわせて描き出し、本当にデジタル時代がやってきていることを知らされた。『アウトブレイク』とは違う時代のエピデミック映画だ。

デジタル時代には、爆発的な間違った情報の拡散も同時に起きる危険性を示唆している。

そして、メディアが変わっても、真のジャーナリズムが大事だということも思い知らされる映画だ。
# by rmatsuno | 2011-11-27 23:35 | 批評

「猿の惑星創世記」は、テレビで放映されるまで、待った方が良い。わざわざ、映画館まで高い金を払って見に行く必要はないでしょう。

「猿の惑星」は、第1作からずっと見ているし、原作本も全部読んで来た。映像的に迫力があったのは、第1作だけで、あとは本の方が面白かった。なんとなく、いつの間にか、B級映画化してしまった。

今回の「創世記」は、CG技術はすごいものがあるが、物語がありふれていて、「だから何?」という疑問がわいてくる。「面白いのか面白くないのかわからない」と、前の席に座っていた学生風の男性が言い放っていたが、まさにそうだろう。

シリーズをずっと見てきた人は別にして、テレビで見た方が、楽しめる映画かも。おかしな表現ですが・・・。
# by rmatsuno | 2011-11-14 23:01 | 批評

11月11日は、「ポッキーの日」ということで、院生が研究室にポッキーを持ってきてくれました。今年は2011年だから、まさに「ポッキーの日」ですね。

教員「君、まんまと菓子屋のメディア戦略にひっかかっているじゃないか!」
学生「じゃ、食べないでください!」
教員「いや、食べる」
学生「先生こそ、メディア戦略にひっかかっているじゃないですか!」
教員「いや、菓子屋の方の戦略の方が、メディアリテラシーよりうわまわっているということかな」
学生「菓子屋の戦略とメディアリテラシーの葛藤ですか?」
教員「いいじゃないか、おいしければ・・・。食べましょう!」
学生「・・・」

(注1)「11月11日=ポッキーの日」という記号論的戦略は、人間の欲望を拡大する装置として働き、消費行動のきっかけを作る。「11月11日はポッキーの日だから、ポッキーを買ってみんなで話題にしながら食べる」。単なる広告ではなくて、いっしょに集うきっかけ、いっしょに話題で盛り上がるきっかけ、を生み出す一種のコミュニケーションデザインなんですね~。

(注2)メディアリテラシーは、メディアをクリティカルに読み解くこと。この場合は、「11月11日=ポッキー」というイメージをがんがんメディアを使ってプロモーションすることで、消費者行動に結びついていくというプロセスを理解することが大事ですね。理解しながら食べると、味もすこしかわるかもしれませんね。

あー、おいしければいいじゃないか~、と叫びたいかもね。最後に、二宮くんのCMを。
「ちゃんとやるんです」という二宮君のメッセージが、消費者の無意識、深層心理に入りますね。
繰り返すことで、洗脳、暗示、催眠の効果があるようにも、思えます。

# by rmatsuno | 2011-11-11 11:42 | 批評
最近、それほど楽しいことはない。しかし、これを食って、少しだけハッピーになった。おいしく頂きました!
「新米餅」!
# by rmatsuno | 2011-11-05 16:02 |

本郷もかねやすまでは江戸の内
本日は、本郷に。ひさしぶりの東大。
そして、ゼミで刊行した「戦争を生きた先輩たち1,2」を、『わだつみのこえ記念館』に寄贈しました。この本は、中央大学から学徒出陣したOBを、後輩の現役の学部生が取材執筆したものです。同本は、収蔵展示されることになります。
元ベ平連で、米国脱走兵を担当した高橋さんにも、お話を聞くことができました。

その記念館で、中大出身で韓国人兵士だった方の手記を発見。その他、いくつかのデータを集めることができました。


というわけで、本郷でカリーを食べて帰りました。

ナンが大きくて全部食えナンだ!いつもおなかをすかしているゼミ生が残らずたいらげてくれました。
# by rmatsuno | 2011-11-02 22:55 | 批評


この映画は、酷評もありますが、私はしっかりうるうるさせて頂きました。
はやぶさが地球に帰還するシーンもさることながら、ラストに出てくる主人公の水沢恵(竹内結子)の講演のシーンが、最も感動的でした。下地になっている物語が一気に思い出されるからでしょうね。
「理学博士」の文字になぜかぐっときましたね。詳細はネタばれなのでいいませんが・・・。
クレーンの撮影の仕方が圧巻ですね。

お母ちゃんの言葉も、こころに響きました。
「続くか続かないかは、その人の中に、本当に面白い楽しいというものが、あるかないかよ~!」
博士号を目指している人たちは、感動しますし、力をもらえると思います。

それから、大気圏突入の時に、「はやぶさ君に、最後に地球を見せてあげよう」と佐野さんがいうシーン。
研究者たちが、どれだけはやぶさを愛しているのかわかりました。
最後は、燃え尽きてしまうはやぶさの姿勢を変えて、地球を見せてやろうというところが、たんなる人工物ではないという思いが伝わってきます。

基本的にはこの映画は、はやぶさの地球への帰還という事実を素材にしてます。
ニコ動で見たあの地上に燃えながら落ちてくるはやぶさの姿の裏側に、実はこんなドラマがあったのかと感無量です。そして、付け加えられた水沢恵をめぐる物語の部分が、感動をより大きいものにしています。

佐野史郎、西田敏行、高嶋政宏の演技が光っていますが、生瀬勝久もなかなか良かった。

宇宙に関する研究に国民の税金を注ぎ込むことについて、いろいろ意見はあります。でも、この映画は理系離れを食いとめる大きな力をもっているようにと思います。はやぶさの成功は、予算獲得の上でもインパクトあったはず。

主題歌の「たいせつな光」(fumika)も、いい。
もう1度見に行ってもよい映画。
# by rmatsuno | 2011-10-31 21:02 | 批評

大学は都心から1時間ほど離れている。
どっと疲れて帰る時は、本当につらい。
でも、空気だけはうまい。それに、たまにきれいな風景に出くわす。
それだけは、気に入っている。


最近は、学生と一緒に宴会となっても、食べるのはカロリーの低いものばかり。
のみほで頼んでも、どうせアルコールはほとんど飲まなくなったので、お金がもったいないと思うこともある。
どうせ使うなら、良いものを出すところで使いたいと思う。

うるさい、タバコ臭い、学生ばかり、というような環境は、昔はなんとも思わなかったが、最近は、やはり疲れる。
ただ、なんだかんだといいながら、楽しいことには変わりない。

# by rmatsuno | 2011-10-25 22:45 | 批評
3.11で吹き飛んでしまった九州新幹線のCM。
でも、このCMは、勇気づけられます。九州出身者としては、最初に見たときに、なぜか泣けました。
実際に乗ってみると、博多から鹿児島中央まで、あっという間でした。九州も狭くなりましたね。


最後に、ほろりと来ますね。
映像は、ストーリーテリングにはまると、抜けられなくなります。
# by rmatsuno | 2011-10-07 22:33 | 批評


映画「シャンハイ」は、1941年、日本が真珠湾攻撃をする直前の上海の租界を舞台にした物語である。

正直申し上げて、B級映画でしかない。なぜなのか?物語が、面白くないのである。

ラブロマンスなのか、歴史ドキュメンタリードラマなのか、サスペンスなのか、アクションなのか、どれにもなりきれていない生煮えの作品。

結末も、原作に忠実になりすぎて、だからなに?と言わざるを得ない。

まあ、いくつか、おもしろいところはあった。

1、空母「加賀」は、上海でドイツの魚雷を積み込んで、忽然と姿を消した。→本当でしょうか?真珠湾攻撃用の魚雷は日本で開発したはずだったが?

2、上海事件の当事者とも言われる陸軍少佐の田中隆吉がモデルなのか、「田中大佐」を渡辺謙が演じていている。ただ、映画では海軍大佐で情報担当将校。

3、田中隆吉は、上海事件を画策するにあたり川島芳子という愛人でスパイを使ったと言われるが、この映画では、やはり田中大佐の愛する女としてスミコというスパイが出てくる。

4、主演の、ジョン・キューザックは、顔がニヤケすぎで、諜報部員らしくない。新聞記者になりすますが、ああいうトロそううな新聞記者もいない。

5、上海の租界を部隊に、いろいろな諜報活動が行われていたという部分は、面白かった。

じゃ、この手の映画は嫌いなのか、といわれれば、やはり好きなのである。
歴史上の謀略を描いたもの、旧日本軍の時代を描いたもの、現代のドキュメンタリストの手が届かない歴史的背景やドラマを描けるのは、やはり映画しかない。

映画「山本五十六」も見に行くしかない。
# by rmatsuno | 2011-09-24 21:49 | 批評
2011年、毎年恒例のFLPゼミの引き継ぎ合宿が、奥多摩で行われました。
8期生から9期生に引き継がれました。8期は12月まで後輩を指導し、年明けからシューカツです。


奥多摩はひなびた温泉町です。山あいの町で、斜面に家並み、お墓が並びます。人々の生活をその景色の中に見ることができます。なかなか風情がある町です。


ゼミ生の数が多いので、貸切です。

冬は箱根、夏は奥多摩と2回合宿を行い、さらに年中、沖縄から稚内、さらには海外にまで取材合宿に行っているゼミですが、この奥多摩合宿はある意味、節目です。



奥多摩は温泉で、さらにご飯がおいしいですね。



これから、2年生が1年間、ゼミ活動を仕切ります。
# by rmatsuno | 2011-09-19 18:38 |
久しぶりの投稿ですが、今は、日本の最北端の稚内におります。
体調もやっとよくなり、旅でございます。
その最初は、市のエネルギーの約9割をクリーンエネルギーでまかなっている稚内。

太陽光発電は、晴天が多いところに作られるものだとおもっていましたが、なぜか気候が厳しい稚内かなり大きな風力発電施設があります。

なぜ?

それは、気象条件が厳しいところだからこそ、効率的な発電を研究する意義があるからということでした。

台風の余波で天候は悪かったのですが、すこし晴れると、こんなにきれいです。今回は、大学の講義の一環で、取材させてもらいました。



絵になるなーと思っていたら、急に横なぐりの雨が!
太陽光パネルの中に逃げ込んで、雨宿りとなりました。



パネルに叩き付ける雨で煙がたつほど。
パネルの接続部分から、水が滴り落ちてくるので、どのパネルがよいか、逃げ惑いました。
天候が悪いところでこそ、実験になるのだということを、身を以て実感しました。

この稚内の太陽光の実験施設は、市内の電力の約1割を稼ぎだしているそうです。残りは、74基ある風車が発電しています。
# by rmatsuno | 2011-09-07 17:02 |

ガラスが割れたら、どうなるのだろうか?
# by rmatsuno | 2011-07-17 18:30 | 批評
「サンザシの樹の下で」-泣くのを我慢したら、花粉症状態になってしまった!

ネタバレになるので、多くを話せないので残念ですが、すこしだけ話しておきましょう。

この映画のストーリーは、よくあるパターンなんです。
純愛だが、片方が病気になって、結ばれないで終わる。
日本のドラマには、山のようにあるお話です。

最近でも、実話に基づいたドラマなどがありました。
本もたくさん出ています。

しかし、です。パターンは分かっていても、泣けるんですね。
ラストシーンの本当のラストは、目に焼き付いて、もうしばらくは立てません。
帰りのエスカレータでも、ぐっと来て、まずいです。

八日目の蝉のラストにも似たカットが出てきます。



この映画は、文化大革命という時代背景があります。
そのなかで、翻弄される若い男女の純愛を描いている。
厳しい時代で、厳格な倫理観の中だからこそ、純粋で美しいものを、現代人は感じるのでしょう。

それから何と言っても、主演のチョウ・ドンユィが演技の中で放つ純粋な美しさが素晴らしい。

日本に来た際のインタビューがありますが、
チャン・イーモウ監督が見つけた、「新しい宝石」という表現そのもの。



綾瀬はるかに少し似てますね。

昔、私が書いた新聞記事がある中国映画の中で取り上げられるシーンがありました。
その映画のクランクアップの宴会に、私も呼ばれ、主演女優さんとお話をする機会に恵まれました。
そのときほど、中国語を勉強しておけばよかったと思ったことはありません。
なぜ、ドイツ語などを選んでしまったのか・・・、と。

やはり、アジア映画ファンとしては、アジアの言語学習を続けたいところです。

最後に、中国版の予告編。
# by rmatsuno | 2011-07-11 21:38 | 批評
母校の大学院から講演を頼まれ、研究の打ち合わせも兼ねて博多へ。
運がいいというかなんというか、行きも帰りも「ポケモン」ジェットだった。
なぜか、うれしいのは、自分が子どもだからだろうか。



この時期、博多は、山笠のシーズン。
ひさしぶりに、飾り山笠の1つを見た。



7月15日には、かなりの重量がある山笠をしょって、男たちがタイムを競う「追い山笠」が繰り広げられる。
学生時代に、朝早く起きて櫛田神社に見に行ったことが何度かある。
その勇壮さは、御柱祭、岸和田のだんじりとならんで評されるが、とにかく危ない。
大きさが半端ではないうえに、かなりの重さで、それをフンドシ姿の男たちが担いで走る。
転んだら、ケガどころか死ぬかもしれないぐらいの迫力。実際に、事故も起きている。
ただ、一度見たら、その勇壮さは忘れられない。

さて、肝心の仕事の話だが、大学院で講演といっても、やはり九州はアジアの玄関口。
集まってくれた50人ほどの大学院生も、中国、韓国、フィリピン、シンガポール、ベトナム、タイ、アメリカ、英国、ベルギーと多彩。さすが~と思いきや、講演は英語でと指示される。
聞いてねェーよと言いたかったが、「米国にも居住していた」と紹介された手前、英語で話さざるをえない。

ただ、日本語も英語も、笑いを取ればなんとかなるという体験を踏まえて、展開した。話していると、けっこう受けたので安心した。しかし、レベル高い。質問も、ついてくるポイントが鋭い。さすがに国費留学の連中だと思った。なかなか、自分のためにもなった。

無事に終えて、ほっと一息。
そして、なんと言っても、博多にくれば、新鮮な魚。
安い、新鮮、肉が厚い、おいしい!

ハッピーな旅でした。また行くことになりそうで、うれしい!

# by rmatsuno | 2011-07-03 12:11 |
仁-jin

結局、140年以上の時をこえて、咲のラブレターが、現代に戻った仁に届くという仕掛けだったわけですか~!
若干、演出で、気になるところはあったものの、最近では珍しく良いドラマだった。
やはり、人間が生きることに正面からぶつかったドラマは、最近はなかったからねー。

視聴率も平均で26.1%、瞬間で30%超えたわけで、TBSはお祭り騒ぎでしょう。
なぜ関西のほうが関東よりも視聴率が高かったのか、それが知りたい。

最後は、またまた次の世界を予想させるような場面で終わった。
映画化されるそうだが、これまたヒットしそうだ。

時間が階層化していてパラレルワールドだと、永遠にループしていくことになる。
最初のタイムスリップのエネルギーはどこから来たのでしょうか?気になります。
歴史への影響の与え方も、爆発的に変るのではなく、無理のないように存在しているという形になっている。
歴史の修正力とは、よく言ったものだ。結局、誰も、タイムスリップしていなかったように、歴史の中に取り込まれてしまうということでしょうか。

しかし、医学部志願の受験生が増えそうだ。
# by rmatsuno | 2011-06-27 12:30 | 批評


「星守る犬」。
なかなか、泣けませんが、最後にエンドロールになると、こみ上げてくるものがあります。
それは、「星守る犬」の意味にあります。

『望んでも望んでも、叶わないから望み続ける。だから、人はみな、生きて行く限り、星守る犬だ』

そして、人は、それでいいんですね・・・。

心が洗われる映画です。
原作を読んでいたというか見ていたのですが、映画はまた別の設定です。

また、映像がきれいだし、秋田犬ハッピーの演技がうまい。主演男優賞は、ハッピーでしょう。
特に最後の場面。キャンプ場で薪を投げられ傷つきながらも、飼い主の元に戻って行く場面。
きっと、犬を飼っている人は、号泣というか嗚咽でしょうね。

小泉政権による規制緩和、リーマンショック、そして解雇。民主党政権の混迷。
そういう社会状況も盛り込まれています。

物語自体は、もの足りない部分がありますが、それでも最後まで、寝ることなく見ることができます。
キャスティングがいいからでしょうか。

西田は当然ですが、それ以上に、玉山鉄二と川島海荷がいい。脇を、余、温水、師童が固める。確かに、この3人の演技は、光ってますねー。

この映画は、西田と犬の話が中心の展開ですが、伏線として、玉山と川島の物語でもあります。
失った絆を取り戻していくプロセスが、眠らせないのでしょう。

映画として作品の完成度は80%ぐらいだと思いますが、おすすめ作品であることは間違いなし。
犬好きにはたまらないでしょう。

この映画は、犬の映画ですが、実は、人間がやさしさを取り戻していく物語です。
# by rmatsuno | 2011-06-20 19:45 | 批評
映画「マイバックページ」を見たのに、書くのを忘れていたので、書きとめておこう。



1988年に、川本三郎氏の回想記「マイバックページ」が本屋に並んだ時に、私はすぐに買って一晩で読破した。

読んで、そういうことだったのか。ちょっときれいごとじゃないのか。社会部の記者もかかわっていて、逃げた感じじゃないか。などと思ったことを覚えている。

今回、映画を見たが、事件の部分が中心。あの60年代末期から70年代初頭の時代的空気を知るには、本もあわせて読まれた方がいい。

まだ本が出るずっと前、入社して3,4年目のころだろうか、ある先輩から、この川本記者の逮捕の話を聞いた。その先輩は、「○○しておけば、川本氏も逮捕されなかったのに・・・」と語っていたことを覚えている。その「○○しておけば」が気になって、本が出たらすぐに購入して読破したわけだ。

そして、今回の映画。「○○」は、たくさんあるなあと思った。これじゃ、当事者になりすぎている。騙された部分が多いが、宮澤賢治や「CCR」のくだりにシンパシーを覚えたということを、告白している。

ただ、その先輩は「川本氏は、実力があった。だから、会社をやめて、その実力は開花した」とも言っていたことを思い出す。

昔は、朝日新聞社は有楽町にあった。毎日もあったので、新聞街の様相を呈していたらしい。残念ながら、私が入社したときは、すでに築地に移転していた。ただ、新聞社の雰囲気は、あんなもので、かわらない。酒と煙草は、どこの部署にもあったし、いつも酒飲んでいた。怒鳴り合いは日常的、殴り合いもあった。私はなぜか、そういう自由で人間的な空気が好きだったし、今振り返っても好きだ。

週刊朝日、朝日ジャーナルの出版局の記者と、社会部の記者との駆け引きも描かれている。その社内組織的な格差や差別があったのも事実だ。でも、今は出版部門は、分社されている。

最後に主人公が、一杯飲み屋で、ビールを飲みながら、泣く。
あの涙には、いろんな意味があると感じた。

一杯飲み屋の兄ちゃんも、未だに妻夫木が記者だったと知らない。取材するためにテキヤ集団に紛れ込んだとはしらない。結局、未だに、騙されている。
記者がルポを書くために、取材相手をだまし続けている。
しかし、その記者は、懲戒解雇されているのだ。

記者は、ルポを書くために、取材対象者を利用しているのではないか。
記者は、スクープを取るために、取材対象者に取り入り、利用しているだけではないのか。
という疑問が、一気に湧き出たのではないかと思わざるを得ない。

そして、最後に、一杯飲み屋の兄ちゃんが聞く。
「なんか、マスコミ関係に行きたいって言っていたけど、実現できたのかい?」

主人公は、「いや、結局、実現できなかった」と笑い、そして、嗚咽するのである。
ラストは、やはり、心に訴えるものがある。

この映画は、けっこう難しい映画である。時代背景がわからないとなかなか理解しがたい。記者というものの性質も、実際に取材経験をしてみないと分からない部分がある。

でも、若者や学生が、世の中を変えようとしていた時代の空気は、現代のうっ屈した時代を生きる学生にもなんとなくわかるのではないかなと思う。当時は、「何かをする」ことは、ジャーナリストになることに他ならなかった、という一節もうなづける。

CCR(Creedence Clearwater Revival)の Have you ever seen the rain?で歌っている「雨」がナパーム弾を意味していると言われていたことは、初めて知った。

学生運動も、ベトナム戦争に対する反戦と大きく関係していたことは事実だ。しかし、方法論や考え方が、大衆から大きくかい離して行ったことも事実だ。

京大の滝田修を演じた山内圭哉が、いい味出していた。

この時代の人たちは、ある意味、幸せだったのかもしれない。
内ゲバの時代に大学時代を迎えた我々、遅れてきた時代の人間は、しらけるしかなかった。
しかし、まだ、当時の学生運動をしていた人たちは、すべてを総括していないのではないか。
新しい概念を打ち出していないのではないかと思うのである。
# by rmatsuno | 2011-06-13 23:43 | 批評
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